gadgetsearcherの日記

ガジェットに目が無い私の製品レビューや日々の出来事を綴る。

【レビュー】キヤノンとカールツァイスが目指してるところ―EF11-24mm F4L USMとDistagon T* 2.8/15

 ある日私は思った。一時の迷いでDistagon T* 2.8/15を購入し、やけっぱちでEF11-24mm F4L USMを購入したのだが、どちらが優れているのか。
その確認として性能テストを某うなぎパイのCM撮影が行われた公園にて実施した。
序論として購入した経緯を説明し、その後にレンズテストの結果を発表しようと思う。

 

 

 私は大三元レンズのうちの2つ、24-70と70-200を揃えて次は明るい単焦点レンズだと意気込んでいた。そこで広角の明るいレンズを探していたのだがそこで現れたのがこのDistagon T* 2.8/15だ。純正の14㎜と迷ったがコントラストや発売時期の関係からこのレンズを選ぶに至った。カールツァイスはカメラの歴史を知る者なら誰もが憧れるメーカーであり、かく言う私もその憧れで購入したのだ。純正に無い、目新しい写りに期待して購入した。MFしかないのが問題だと考えられがちだがこの焦点距離だと特に苦になることはない。

 

 EF11-24mm F4L USMについては今でも何故購入したのかが分からない。高価で重く、そしてF4始まりでデメキンレンズだ。発表された当初は「誰がこんなレンズを買うんだ。絞ってパンフォーカスで撮りたいやつしか買わないだろう。大三元レンズで十分だ」なんて息巻いていたのだが、これもまたお金の使い所がないからとか、まだ16-35を持ってないし広角ズームを持ちたいよねなんていうくだらない理由で購入した。しかし、驚くべき事に今では3番目によく使われるレンズでかなりの高頻度で使用されていることが分かる。風景を撮るときは必ず持って行くレンズだ。観光地も良い。目に写る情景をそのまま切り取ってくれる優秀なレンズだと使っていくうちに考えを改めさせられた。ク○レンズとか呼んでた泥酔した購入前の私を殴りたい。

 

 では、件のレンズテストの結果を発表しよう。撮って出しのJPEGでのテストだ。
結果は言葉で表すなら「根本的に目指しているところが違うので比較にならない」だ。15㎜は開放付近では周辺減光が強く出ているが11-24㎜では殆ど出ていない。
しかし色収差の点で見るとF4での15㎜は色収差が殆ど抑えられているのに対して11-24ではF4で色収差が見られる。
F8まで絞れば15㎜の強い周辺減光は改善されるが、色収差は11-24において未だに僅かながら確認出来る。
F22まで絞っても11-24では色収差が見られるが15㎜では殆ど確認できない。
歪みについてはF4の時点では11-24の方が歪みが抑えられているがF8まで絞ると15㎜の歪みが大分改善され、11-24に勝るようになる。
あと、ズームレンズ故なのか同じシャッタースピードにも関わらず11-24の方が若干暗い。レンズ枚数の影響だろうか。
色合いも全く異なっている。キヤノンが見慣れたあっさりとした絵なのに対してカールツァイスの方は色が濃くディティールが浮き上がるようになっている。
ごちゃごちゃとした文章となってしまったので簡潔な纏めと使用したテスト画像をここに置いて締めくくろう。

アルバムとして纏めたので適当に見て欲しい。

レンズテスト15㎜

 

 

まとめ
色収差の観点では完全にDistagon T* 2.8/15の勝利だ。勿論Raw現像で修正できてしまう点ではあるが、レンズ性能として重要な観点だ。
・歪みの観点では絞りによって変わるが比較的11-24の方が歪みが少ない。
・周辺減光では完全に11-24の勝利だ。解放から殆ど周辺減光が無い。
・この2つのレンズは色が違う。キヤノンの方があっさりしていて、カールツァイスの方がこってりとした味わいになる。

 

 

 どちらが優れているとか、どちらを買うべきだとかを言えない結果になってしまうのはこの手の製品には付きものだ。だから私はこのテスト結果にある意味納得している。
今の時代の写真というのはRaw現像で簡単に色収差や歪みが修整できてしまうので色味とボケを見て欲しい(ボケについては下記作例を参照)。
作例を2つ載せるがこのDistagon T* 2.8/15の写りはEF11-24mm F4L USMには絶対に出来ない。
しかしEF11-24mm F4L USMにも11㎜という唯一無二の強力な画角がある。どちらにも強みがあるということだ。
そして今回のテストで分かったことは、キヤノンカールツァイスが目指しているところは違うということだ。キヤノンが肉眼で見たような画質に拘っているのに対し、カールツァイスは高いコントラストと解像度を重視しているように感じた。実際に撮影していてもそれは強く感じる。
11㎜の作例も1つ載せる。この絵は11㎜にしか撮れない絵だ。なぜなら撮影ポイントが指定されているからだ。これ以上離れることも、高いところから撮影することもできない状況。
その状況下でこの田んぼアート作品の全体像を捉えることが出来るのはEF11-24mm F4L USMだけだ。

 

Shirawaki Tanbo Art

 

20170724-AZ8I5124

 

20170724-AZ8I5121