gadgetsearcherの日記

ガジェットに目が無い私の製品レビューや日々の出来事を綴る。

【レビュー】SONY NW-ZX1

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 2014年8月15日に私はSONYの携帯音楽プレーヤー、「NW-ZX1」を購入した。購入してからまだ6日間しか経っていないが、簡易的なレビューを書こうと思う。

 

 

・操作性

 今までは2010年にAppleから発売されたiPod nanoの第6世代を使用していた。純粋に音楽プレーヤーとしての機能のみを備えていたそれと比較して、「NW-ZX1」はAndroid OSを採用しているために余計な機能が多く搭載されている。音楽プレーヤーとしてのみ利用することを考えて購入した私にとっては余計なアプリケーションの動作によってバッテリーの減りが早くなる可能性があるためにかなりのマイナスだ。

しかし、多くの携帯端末のOSに採用されているだけに信頼性は高く、操作性は確かなものだった。この価格帯のプレーヤーに韓国のiriver社の製品があり、インターネット上で度々同社の製品と比較される「NW-ZX1」であるが、私が家電量販店で触れたところでは操作性は明らかにAndroid OSのほうが優れており、単純に携帯音楽プレーヤーとしての操作性のみを評価すれば高い水準にあると言えるだろう。OSを自社開発せずに済んだ分、出力部の開発費が多くかかっていると信じたい。

 ハードとしての操作性は良好だ。側面にあるボタンで音量調節、音楽の再生・一時停止、次のトラックへの切り替えが出来る。

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・デザイン

 ファッション性の高いiPodはデザイン性重視の設計でスッキリとした外見が特徴であり、デザイン>音質なiPodで本格的に高品質な音楽を楽しむ場合はポータブルヘッドフォンアンプを接続して音楽を聴くスタイルが一般的だ。一方、「NW-ZX1」は単体で高音質であることを目指していることが公式サイトから感じ取れる。その結果、iPod nanoの5倍ほどの大きさとなっている。だが、堅牢なアルミフレームのボディは工芸品のような美しさで、iPodとは違った存在感を持っている。大型のコンデンサを積んでいるために下部に出っ張りがあってスマートでないと思う人もいる。この点さえ気にしなければ問題ないだろう。形状及び面積はだいたいスマートフォンと同じくらいであるからポケットに入れて持ち歩くことも可能だ。

  付け加えると、私は酷使することを想定して画面フィルタとウレタン素材のカバーを装着している。デザイン性より携行性を重要視する人におすすめのアイテムだ。

 

Cruzerlite TPUケース for ウォークマン ZX1(Smoke) ZX1-TPU-Smoke

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・音質(ClearAudio+使用時)

 iPodと比較するのはあんまりだと思うので、PCオーディオと比較する。PCオーディオは米国GRACE DESIGNのM903で、オーディオプレイヤーはfoobar2000を使用する。イヤホンは「NW-ZX1」と同様に須山補聴器のFitear Parterreを使用する。尚、このイヤホンは「NW-ZX1」と同時に購入したものである。

 まず低音から比較しよう。M903の落ち着いていてあっさりとした低音に対して「NW-ZX1」は全体に響くような力強い低音を持っている。

中音域ではM903は伸びがある豊かな音だが、「NW-ZX1」はそれに比べて瘠せた音に聞こえた。前者を10とした場合後者は5~6くらい。高音域でも中音と同様の感想を持った。

定位感はM903で5~10m程度の比較的近距離に感じられたのに対して「NW-ZX1」では更に遠ざかって10~20m程度の距離に感じられた。距離の感覚についてはあまり自信が無いため、あくまで目安だ。後者の方が遠くに感じられた。

 総合して言えば、M903と比べ「NW-ZX1」は元気のあるやや低音を強調した音だ。付け加えると、デジタルアンプらしい音の鋭利さが多少感じられた。これはM903も同様だ。

 

・DSEE HX

 DSEE HXは圧縮音源を24bitにアップスケールし、192kHzまでアップサンプリングする機能だ。ClearAudio+ほど音に影響は与えないが、僅かに空気感・残響音が増すように感じられる。僅かな差のために巨額の投資をする印象のあるオーディオの世界では大きな効果なのかもしれない。私がよく聴くピアノ曲ではピアノの音の伸びが感じられた。打ち込み音源ではないクラシックやjazzのような音楽をよく聴く人には良い機能かもしれない。尤も、そういった音楽を聴く人は最初からハイレゾ音源を持っていそうなものだが。

 

・バッテリー

 iPod nanoと比較すると驚くほどバッテリーの持ちが悪い。1時間弱操作していただけで15%以上バッテリー残量が減少した。これは内蔵GPSWi-Fi通信機能がONのままになっていたり、画面の光度がMAXだったりしたことが関係していると考えているから当たり前といえばそうなのかもしれないが、それにしてもとんでもない速さで減少したように思える。バッテリー節約に努めない限りiPodと同じような使い方はとても出来ないだろう。長期の外出時には充電器が必須で、使い方次第ではスマートフォンのように携帯バッテリーが必要かもしれない。音楽を聴きながらAndroid OSらしくゲームやSNSに興ずることなど不可能だろう。この一点が「NW-ZX1」最大の欠点で、デザイン性を捨ててもいいからもっと大容量のバッテリーを積んで欲しかったと思わずにはいられない。

 

 

・総括

「NW-ZX1」は一言で表せば「バッテリー持ちが悪いが、その点を除けば『気軽に高音質を楽しめる、携帯音楽プレーヤー』」だ。 劣悪なバッテリー駆動時間さえ気にしなければ、高いレベルで携行性と高音質のバランスが取れた良い製品で、WALKMANらしく歌詞表示機能もあって元気のある音を出すこの製品は間違えなく一般受けするリスニングライクなプレーヤーだ。携行性を重要視する私は単体でこれだけの音を出せるこの製品にかなり満足している。PCオーディオに劣ってしまうのは規模が限られてしまうために仕方の無いことだと割り切っている。

 あと、気をつけて欲しいことが1つある。ある程度オーディオに詳しい人にとっては当たり前のことなのだろうが、圧倒的に音楽プレーヤーよりイヤホンの方が音に大きな変化を与える。私のようにiPod単体からアップグレードする場合は自分好みの性能の良いイヤホンやヘッドホンを先に購入するか、プレーヤーと同時にそれを購入するべきだと思う。ポータブルアンプを接続する場合もまずはイヤホンを変えるべきだ。

 

 

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WALKMANと同時に購入したカナル型イヤホン「Fitear Parterre」